2025/04/07 00:00

2024年度の春から活動を開始し1年間をかけて作成した、「広島の親御さんに聞いた!赤ちゃん子どもとお出かけMAP」が完成しました。広島大学の学生さん、教授の先生と共に離乳食開発として活動を開始し3年目の今年、開発した離乳食の地域への発信と同時にスタートしたのが、このMAPの作成プロジェクトでした。


将来的な子育てに対し「安心・楽しみ」を想像できる機会を創出したい

東広島市において、「このまちなら子育てがしやすそう」「このまちに住み続け(このまちに戻って)子育てをしたい」と思える、20〜30代を増やす、というビジョンを掲げ、東広島市において子育てをする上で受けられる支援・訪れやすい場所・楽しみ方の情報を、官民問わず集め一元化し、読み込む必要のないビジュアルで視覚的に伝わるマップを作成すること。それをまち中に設置し、将来的な子育てに対し「安心・楽しみ」を想像できる機会を創出する。ということを目指し作成を進めてきました。


なので、読んでほしいターゲットはまだ子育てを漠然と想像する若い世代から乳幼児の子育てを終えた世代までとちょっと広めです。そう設定した理由は、このマップを作成する発端となった離乳食開発プロセスでの気づきからでした。

子育て中の楽しさも大変さも滲み出るまち

離乳食開発にかけた2年間の活動から私たちが気づいたのは、妊娠しないと情報が入ってこない、という状況でした。妊娠すると市から案内がはじまり、充実した冊子やセンターの案内があります。離乳食開発のヒアリングなどで初めて子育て支援センターに訪問した際、この地域にはこんなに赤ちゃんがいるんだ!と突然見えるようになると同時に、こんな風に安心して過ごせる場所があることに安堵しました。それまでの生活では、赤ちゃん連れの親御さんの存在にすら気づかなかったんです。


そして「知らない」という状況が、漠然とした将来への不安を大きくしているように感じました。東広島市には受けられる子育て支援制度や、立ち寄り親御さん同士が交流できる場所が複数あるけども、これらの情報は当事者になって初めて情報源を知る仕組みになっていました。また、産前産後の親御さんは限られた場所に集まり、多くの方の生活圏内からはその存在を見かける機会もありません。子育てへの不安が若い世代に広がるいま、東広島市で楽しそうに子育て(特に一番大変な乳幼児の)をしている姿が知れることは、将来の子育てへの不安を解消し、未来に希望を持つきっかけになるのでは、と考えるようになりました。


そこで、子育てをまだ漠然とした未来として捉えている若い世代である大学生、まさに乳幼児の子育てを現在行っている親御さん、お子さんが入学し、乳幼児に子育てを終えた方が多い子育て系イベント主催者、子育て世代に対しまさにアクションを行いその姿を近くで見ている子育て支援センター運営者、と、子育て経験者・未経験者両方の意見をヒアリングし、気軽に読める冊子にまとめることにしました。


実際にお話を聞いてみると、「支援は手厚く感じられた!」というお声なども聞け、心豊かに子育てを楽しんでいらっしゃる方が多い印象を受けました。私たちがヒアリングで感じたこのまちの子育ての雰囲気を少しでも滲み渡らせるものにできていたらと思います。

常に移り変わるまちの状況を、みんなで育てていけるマップに

ヒアリングで伺ったおすすめスポットをマップにまとめつつも、まだまだ掲載しきれていない場所が多いことも現状で、かつまちの状況は日々移り変わっていきます。そこで、マップの情報はGoogleマップで随時更新する形をとり、マップを手に取ってくれた方からスポット情報を募集する設計にしました。地域の親御さんからは、子ども歓迎の飲食店、授乳室のある施設、子ども用トイレのある場所、授乳室のある場所、の情報が求められており、ここぞという場所がありましたらぜひ以下のフォームから情報をお寄せください。

▶︎東広島のおすすめ子育てスポットの情報提供フォームはこちらのリンクから
▶︎Googleマップはこちらのリンクから


このマップはこれから東広島市内での設置を進めていく予定で、設置歓迎の場所も募集しています。この冊子を一つのコミュニケーションツールとして、まちの情報が集まり交わり近い未来何かに変容していく様子をおぼろげに想像しながら、これからも東広島を眺め関わっていきたいと思います。

▶︎マップ自体の設置をご希望の場合:お問い合わせから
▶︎マップへの掲載希望:応募フォームから

CREATIVE DIRECTION:田野実 温代(朝のひとくちめ)

WRITING:広島大学学生団体ベジラボ

DESIGN:田野実 温代(朝のひとくちめ)