2025/02/26 00:00
土佐町主催のイベント『「おでん屋“土佐町”」土佐町の未来を考える。』にて、加工食品事業を中心に「朝のひとくちめ」の事例をご紹介させていただきました。「おでん屋“土佐町”」とは、土佐町が重点的に取り組んでいるテーマ(具材)を講座ごとに取り上げ、土佐町という地域への関わり方や、事業解決・課題解決できる場としての可能性を考える機会として活用していただく講座です。
運営を行う株式会社アルファドライブ高知の篠田 善典さんをモデレーターに登壇し、後半には土佐町役場 地域おこし協力隊荒木 映里奈氏 さんと共にトークセッションをさせていただきました。

自分自身のモチベーションや商品との向き合い方を赤裸々にお話し
商品開発についてこれまでの活動を振り返りながら、
・人生で2回訪れた転換点のお話
・それによってどんな方向転換があり、今に繋がっているのか
・商品開発での失敗談や辛かった体験
・息詰まった時に、何に取り組み抜け出していったか
・その体験があるからこそ、これから何かに挑戦する方に伝えたいこと
など、赤裸々にお話させていただきました。
今回の登壇で改めて活動を振り返り気づいたことをひとつご紹介させていただきます。
自分が頑張れる「時間」を過ごせるかどうか?
これまで活動してきた数年間、実はプロジェクトをやりきり疲れ切ってしまう時期を何度か経験しました。完全に疲れてしまっているときって、仕事の効率が悪く、新しい取り組みを進める気にもなれず、エネルギーが弱く人と会っても良い方向に動いていかない感覚がありました。自分のモチベーション低下と共に事業のスピード感も遅くなっていく様子を客観的に眺めながら、自分自身がエンジンの全てなのだ、ということを実感しました。そう捉えると、自分自身が楽しく頑張れる時間を過ごし続けることの重要性に気付かされました。
そして、どんな事業ポートレートを組むかで、時間の過ごし方が全く変わってきます。例えば、料理教室を開催するとしたら、パソコンや携帯を使って教室を告知し、個人の方向けに予約の調整を行い、会場の準備をし、当日は数人と時間を共に過ごして場をとりまとめ、終了後は片付けを行います。一方加工食品を販売するとなると、一旦開発が済めば黙々と行う商品在庫管理、発送・納品のため車を走らせる、販売促進のため卸先との関係性を丁寧に作り続ける、一般の方向けにイベント出展やSNS発信を行う、などの動きになるわけです。もちろん外注という手立てや、人を雇ってお願いするなどの方法もあり、そちらに切り替えると遠隔での商品管理や人の管理が発生してきます。
これって、なかなかやってみないと実感ができないし、自分に何が向いているのかも分かりません。何かをスタートするとそれをやること自体が目的になってしまい、何のためにやっていたのか見失うことは往々にしてあると思います。そうなった時に、きちんと「なぜそれをやりたかったのか」に立ち帰ることができると良いなと思います。私にとってはそれがたまたま、「なんだか苦しい」と行き詰まる感覚があったタイミングと重なりました。「なぜやりたかったか」を取り戻した時、やり方を変えながらそのまま続けて行ってもいいし、事業形態を変更してもいい。そしてそれを決める時に「なぜ」に沿っているかどうかと、これから過ごすであろう時間が自分の「過ごしたい時間かどうか」をよく見極めることができるといいなと思います。
イベント後半に、何か「秘訣」のようなものはありますか?とご質問いただきました。そう聞いていただいたとき、反射的に「気持ち良い人たちと仕事ができるか」とお答えしていました。自分が自分らしく、武装する必要なく仕事を共にできるとき、「過ごしたい時間を過ごせている」と実感できるし、物事が良い方向に長く続いていく感覚があります。これからやろうとしていることは、自分が頑張れる「時間」かどうか?これは、これからも自分自身に問いかけて、物事を選び抜く判断基準にしていきたい指針です。
ご参加の皆さまは、デザイナー兼ゲストハウス共同オーナー、森と水のあり方をお金の循環で解決しようとしている方、ジビエペットフード、画家、民泊オーナー、商品開発にも取り組む議員の方など、土佐町の個性的でそれぞれの取り組みを持った方々が集まっておられました。土佐町の挑戦を続けるみなさんの、今日をがんばるヒントに少しでも繋がっていけばいいなと願っております。お声がけいただき、ありがとうございました!
DAY:2025/2/26
EVENT:「おでん屋“土佐町”」土佐町の未来を考える。
HOST:土佐町
OPR:株式会社アルファドライブ高知
REPORT:https://ohyashiki.studio.site/news/Y6hlYxvi